任意整理と法的整理があります。任意整理とは、支払不能の状態にある債務者が各債権者と個別的に、または一括示談和解を行い債務の清算をすることです。これは裁判所を通さないものです。手続きについて法の定めがないため、迅速に処理できるという面がありますが、逆にいえば枠にはめてカチッと処理をするのには向いていません。債務額の確定、債務弁済計画の策定、債権者による返済計画案の同意確保、弁済という流れで進みます。法的整理としては、破産があります。裁判所が法律に従って開始決定し、配当等によって財産を債権者に分配する制度です。破産手続開始決定がなされても、財産がなくて費用も捻出できないときは開始決定と同時に破産廃止決定がなされます。そうすると破産手続は終了します。

　執筆日20010417